2005年同等学力申硕考试日语真题

2024-11-21

   一、 文字と語彙

   (一) 次の文の下線をつけた言葉はどのように読むか。その読み方をA、B、C、Dから一つ選んで、解答カードに書きなさい。(0.5点×10=5点)

  

   1. 田中さんは毛糸のセーターを着ています。

   A けいと B けいど C もうし D もうす

   2. 鈴木先生は世界でも有名な外科医です。

   A がいかい B がいけい C けかい D げかい

   3. 涼しい風が吹いていて、本当に快い朝でした。

   A きもちよい B うまい C こころよい D よい

   4. 散歩したら、いくらか気分が爽やかになりました。

   A かろやか B さわやか C なごやか D なまやか

   5. この仕事は、まる一日かかりました。

   A ついたち B ついだち C いちにち D ひとにち

   6. 庭の木は青々とよく茂っています。

   A しげって B しめって C さかって D もって

   7. 岩の隙間からきれいな水が流れています。

   A せきま B すきま C せきかん D すきかん

   8. 捜索隊も消息を絶った。

   A かった B なった C はった D たった

   9. 彼は生まれたときから貧乏したことがありません。

   A びんぼう B ぴんぼう C びんぽう D ぴんぽう

   10. 昨日の試合で両方ども勇ましく戦いました。

   A あさましく B いさましく C かさましく D なさましく

   (二) 次の文の下線をつけた言葉はどのような漢字を書くか。その漢字をA、B、C、Dから一つ選んで、解答カードに書きなさい。(0.5点×10=5点)

  11.番号を書いた紙をのりで机にはりつけます。

  A 糨 B 糊 C 粥 D 胶

  12.右手は左手よりよくきく。

  A 利く B 作く C 使く D 用く

  13.果物の汁がズボンについてしみになりました。

  A 沁み B 滲み C 染み D 汚み

  14.山田さんは、私の会社の社員として林さんをすすめてきました。

  A 進めて B 薦めて C 勧めて D 奨めて

  15.いくらわびてもあの人は許してくれません。

  A 誤びても B 侘びても C 謝びても D 詫びても

  16.入学試験に落ちたのは、どう考えてもくやしいですね。来年こそ頑張るつもりです。

  A 後悔しい B 残念しい C 悔しい D 懺しい

  17.そっちょくにいうと、君のほうが悪い。

  A 率直 B 率真 C 素直 D 素真

  18.母は今日しばいを見に行きました。

  A 芝入 B 芝居 C 芝生 D 芝長

  19.子供は部屋中におもちゃをちらかして遊んでいます。

  A 散らかして B 散して C 撒らかして D 撒して

  20.この生地にはきぬが混ざっている。

  A 绸 B 麻 C 毛 D 絹

   (三) 次の文の の部分に入れるのに最も適当な言葉をA、B、C、Dから一つ選んで、解答カードに書きなさい。(0.5点×10=5点)

  21.何か 料理がありますか。

  A お上手な B お得意な C おうまい D お下手な

  22.この辺りでは、11月初めに霜が 。

  A 降ります B 下がります C 凍ります D 成ります

  23.田中さんはケーキには目が 。

  A あります B ありません C あいます D あいません

  24.一時間以上待ちましたが、 来ませんでした。

  A ようやく B やっと C そろそろ D とうとう

  25.この新しい機械は しにくいです。

  A コントロール B コンサート C コンクリート D コンクール

  26.休日は家で 過ごすのが一番だ。

  A ふらふら B へらへら C ぶらぶら D べらべら

  27.水をいっぱいください。のどがかわいて です。

  A ざらざら B さらさら C がらがら D からから

  28. 外国語の学習には努力ほど大切なものはありません。

  A たいてい B およそ C なるほど D 大概

  29.彼とは20年来 来た仲です。

  A 親しんで B 懐かしんで C 馴染んで D 慣んで

  30.私は父と出かけましたが、用事があるので 帰りました。

  A この前に B 前に C 先に D この先に

   二、 文法

  次の文の の部分に入れるのに最も適当なものをA、B、C、Dから一つ選んで、解答カードに書きなさい。(1点×15=15点)

  31.私 空港に着いたとき、飛行機はもう離陸したあとだった。

  A が B は C を D の

  32.そんな細かいことまで社長に心配 いけない。

  A されては B させては C しては D するなら

  33.ニューヨークの地下鉄は昼間、だいたい5分 電車が来る。

  A たびに B ずつ C ごとで D おきに

  34.こんな結果に終わるとは 。

  A 思いもありませんでした B 思うに思えませんでした

  C 思ってもいませんでした D 思わずにはいられませんでした

  35.この問題は私には少し 思います。

  A 難しいかと B 難しいなら C 難しいだと D 難しいのと

  36.ろうそくの火を一息で消そうとしたけれども、1本だけ なかった。

  A 消さ B消え C 消させ D 消えられ

  37.人生は君の考えているような甘い じゃない。

  A ところ B こと C もの D はず

  38.あの本はとてもおもしろい から、読んでみたいな。

  A そうらしい B らしい C そうだろう D みたい

  39.彼が来てくれたので万事うまく運ぶと思った。 全く逆で、事態は思わぬ方向に進みはじめた。

  A すると B それで C そこで D ところが

  40.彼の言っていることが真実 、それはたいへんな発見だ。

  A であれば B であって C であり D であっても

  41.話すつもりはなかったんだけど、部長に んだ。

  A 話せた B 話せられた C 話された D 話させられた

  42.私一人では ので、皆と相談してから連絡します。

  A 決めかねない B 決めかねる

  C 決めかねられない D 決めかねられる

  43.君の辞書、勝手に使っては悪いと思ったけど、ぼく、 もらったよ。

  A 使って B 使われて C 使わせて D 使わせられて

  44.もし私が間違えて 、おわびします。

  A お伝えしたら B お伝えになったら

  C お伝えられたら D お伝えしたとしたら

  45.故宮は四季 問わず訪れる客がたえない。

  A と B に C を D で

   三、 読解

  次の文章Ⅰ、Ⅱ、Ⅲを読んで後の問いに答えなさい。A、B、C、Dから最も適当なものを一つ選んで、解答カードに書きなさい。(2点×15=30点)

  文章Ⅰ

  通学電車

  高校時代の三年間は、毎日が小さな旅だった。一時間かけての電車通学。ひとつずつ止まる駅には、それぞれの表情があった。始発の武生を出て四つ目に上鯖江という駅がある。いつもそこから乗ってくる親子がいた。足が不自由らしい少年を、かなりの年配と[注1]見うけられる母親が背負ってくるのである。

  田舎の電車とはいえ、一応朝のラッシュ?アワーである。武生駅でほぼ座席は埋まってしまい、二つ目以降の駅で乗る人はみな立つ(46)。通勤や通学の人間がほとんどなので、なんとなくそれぞれの定位置があって、互いに言葉こそ交わさないが、その時間のその車両での顔見知りといった関係になる。

  どんなに混雑していても、上鯖江まで空いている座席があった。二両目の真ん中あたり。そのが少年を背負ってくる母親の定位置なのである。はじめのうちは、乗ってくるたびに誰かが席を譲っていたのだろう。が、そこに47[注2]乗りあわせる人たちの暗黙の了解みたいなものがいつのまにかできて、どんなに混みあってもその席には座る人はいなかった。

  座席の色が違うわけでもない。「お年寄りや体の不自由な人に席を譲りましょう」そんなシールがでかでかと貼ってあるわけでもない。48お互いに名前も知らない。何をしているのかも知らない。けれど、一日の中のある時間を共有している。49そこから生まれた不思議なつながり。そこから生まれた[注3]シルバー?シート。

  高校を卒業してから七年になる。あの電車に乗りあわせる人々の顔ぶれもずいぶん変わったことだろう。今でも上鯖江で、あの親子は乗ってくるのだろうか。ならば今でも上鯖江まで、あそこの席は空いているのだろう。二両目の真ん中あたり。

  [注1] 見うける:看上去

  [注2] 乗り合わせる:(和别人)偶然同乘

  [注3] シルバー?シート:老弱病残孕专座

  問題:

  46.( )に入れる表現として、次のどれが適当なのか。

  A ようになる B ことになる

  C ようになった D ことになった

  47.「乗り合わせる人たちの暗黙の了解みたいなもの」とあるが、なぜか。

  A どんなに混雑していても、上鯖江まで空いている座席があったこと

  B そこが少年を背負ってくる母親の定位置であること

  C お年寄りや体の不自由な人に席を譲ること

  D 少年を背負っている母親が上鯖江から乗ってくること

   48. 誰と誰が「お互いに名前も知らない」のか。

  A お年寄りと体の不自由な人

  B 親子と筆者

  C 筆者とその電車に乗るほかの人たち

  D 親子とその電車に乗るほかの人たち

  49. 「そこ」とは何を指しているのか。

  A 武生始発の電車

  B 上鯖江まで空いている座席

  C 一日の中のある時間を共有していること

  D 上鯖江という駅

   50. 「筆者の高校時代の通学電車」とは、どんなものなのか。

  A 朝のラッシュ?アワー、電車は通勤や通学の人間がほとんどである

  B 二つ目以降の駅でその電車に乗る人は、みんな立たなければならない

  C 少年を背負っている母親が上鯖江から乗ってくるたびに、誰かが席を譲っていた

  D どんなに混雑していても、真ん中あたりの席がいつまでも空いている。

  文章Ⅱ

  灯台守

  道は起伏に満ち、上っては下り、下ってはまた山の背へと導かれる。左は宇和海が太平洋に続き、右は瀬戸内海である。51佐田岬半島は、まさに巨大な、天然の堤防である。わたしは、今、陸の孤島を歩いている。この実感は、一昨日の夜、特急「あさかぜ」で東京をたって、まだ、まる二日にもなっていないという場面の急転によってもたらされたものであろう。

  わたしは、今、初夏の陸の孤島を歩いている。半島十三里の中の、おそらくはたったひとりの旅人として。

  わたしは、やがてたどり着く、この半島の突端に建つ灯台に住む52灯台守の姿を思い浮かべてみた。そこには、何人の家族が住んでいるであろうか。職員はどんな表情でわたしを迎えるであろうか。

  今までに、いくつかの灯台をわたしは訪れたことがある。T県のN灯台を訪れたときは、作家の田宮虎彦氏といっしょであった。53あのときの職員は、旅行者などに[注1]食傷しているといったふうな顔つきで、将棋のこまを持つ手を休めず、「今は休憩時間だ」と[注2]すげなく言った。

  しかし、54やがていくつかの起伏を上下して、たどり着いた灯台でわたしが見た職員の姿は、あの55N灯台の人の印象とはちがっていた。彼は、わたしがまだ灯台の階段を上がらぬうちから、わたしの姿をはるかに見おろして、人なつかしそうな表情を浮かべた。三十五、六人であった。その顔には、いくらかの空虚感と、職業に対する異常な愛情とがあふれていた。

  [注1] 食傷:厌烦

  [注2] すげない:冷淡的

  問題:

   51. 「佐田岬半島は、まさに巨大な、天然の堤防である」とあるが、その根拠は次のどれか。

  A 道は起伏に満ちていること

  B 道は上っては下り、下ってはまた山の背へと導かれること

  C 左は宇和海が太平洋に続き、右は瀬戸内海であること

  D 陸の孤島であること

   52. 「灯台守の姿を思い浮かべてみた」とあるが、それはなぜか。

  A たぶんすげなく自分を迎えてくれるのではないかと心配するから

  B たぶん自分を大いに歓迎するのではないかと想像するから

  C 灯台守が自分の知っている人ではないかと想像するから

  D 灯台守が自分の知っている人でなければ、困るのではないかと考えるから。

   53. 「あのとき」とはいつのことなのか。

  A 佐田岬半島についたとき

  B 陸の孤島を歩いているとき

  C 半島の突端に建つ灯台を訪れたとき

  D T県のN灯台を訪れたとき

   54. 「やがて」はどの文節に係っているのか。

  A 起伏 B 上下して

  C たどり着いた D 見た

   55. 「N灯台の人の印象」とあるが、筆者はN灯台の人に、どんな印象を持っているのか。

  A 人なつかしそうな印象を持っている

  B 無愛想だったといった印象を持っている

  C 親切だったといった印象を持っている

  D 乱暴だったといった印象を持っている

  文章Ⅲ

  植物のにおい

  わさび?大蒜?レモンなどの植物のにおいは、蝿?鼠などの小動物にも、いろいろな種類の植物にも、強い影響を与えることが分かってきた。また、紫蘇?大根?玉葱などのにおいも、かびの繁殖を抑えたり、小動物を弱らせたりする作用をもつことが分かった。

  (56)椿の花粉に玉葱や大蒜のにおいを当てたときには、たいへん注目すべき事実が見られた。生長中の花粉に、玉葱のにおいを一秒間当てただけで、一時的にではあるが、花粉管の生長は停止した。五?六秒間当てると、生長が完全に止まったあと、花粉管の先端が風船のようにふくれてきた。57このような現象はたいへん珍しいことで、成長中の花粉に大量の放射線を照射したときの花粉管の状態とよく似ていた。

  植物は、太陽の光を用いて、自分で澱粉などの栄養分を合成しているので、動物のように他の生物を食べる必要はない。しかし、自分の体を食べに来る動物からは身を守る必要がある。植物を食べに来た動物は、その植物の周りに自分に害になるようなにおいが[注1]立ちこめていると、敬遠して逃げ(58)。無理に植物の体に食いついたりすると、強いにおいの作用で動けなくなってしまう。また、枝が折れたり葉が[注2]ちぎれたりしてきたとき、においは、傷口から侵入しようとする細菌類を撃退する役割を果たす。植物のにおいは、59彼らが進化の過程で身につけた、自衛のための武器の一種だったのである。

  [注1] 立ち込める:弥漫

  [注2] ちぎれる:破碎

  問題:

  56.( )に入れる言葉として、次のどれが適当なのか。

  A つまり B なぜなら

  C さらに D すると

  57.「このような現象」とは、どんな現象なのか。

  A わさび?大蒜?レモンなどの植物は強いにおいを持っていること

  B 椿の花粉管の生長は一時的に停止し、さらに生長が止まったあと、花粉管の先端が風船のように膨れ上がったこと

  C 大蒜?玉葱などの植物のにおいは、かびの繁殖をおさえたり、小動物を弱らせたりする作用を持つこと

  D 成長中の花粉に大量の放射線を照射したときの花粉管の状態

  58.( )に入れる表現として、次のどれが適当なのか。

  A 出すまい B 出した

  C 出るだろう D 出すだろう

  59.「彼ら」は何を指しているのか。

  A 植物 B におい

  C 動物 D 細菌類

  60.この文章で、筆者は、植物のにおいが持つ働きについて、どんな結論を出しているのか。

  A いろいろな小さな動植物に強い影響を与えられる

  B かびの繁殖をおさえたり、小動物を弱らせたりする作用を持っている

  C 傷口から侵入しようとする細菌類を撃退する役割を持っている

  D 自衛のための武器