同等学力日语模拟试题(八)

2024-11-22

、読解(30%) 問題一:次のの文を読んで後の問いに答えなさい。答えは1~  

4の中から最も適当なものをそれぞれ一つずつ選びなさい。(10%) 

① 日本のめざましい経済的成功はその教育制度に負うところがあるのではないかと、アメリカをはじめとする一部の先進国が関心をよせてきているとのことである。確かに、数学などの客観的比較が可能な科目の試験をしてみると、日本の生徒は国際的にば抜きん出た成績をあげるらしい。しかし、外国から羨ましがられても、日本の教育が問題だらけであることを知っているわれわれはとまどうばかりである。実際、羨ましがっているのは実情を知らないうちで、学ぶべきところがあれば学ぼうと日本の教育事情を調査した外国の研究者たちは、小学生までが塾通いをしていることなどを知ってとても参考にはならないとあきらめて帰るらしい。 問: あきらめて帰る理由は何か。 

1  日本の教育事情は参考にならないから。 

2  自分の国には日本と違って塾がないから。 

3  塾に行かなければ数学でいい成績がとれないから。 

4  日本の教育の調査が難しいから。  

② 親指と他の指とを向かい合わせにできる能力を母指対向性と言い ますが、手の器用さには、母指対向性が重要です。言うまでもなく、親指の退化しているクモザルやコロブスザルの手では、母指対向性は問題になりません。中南米、つまり新大陸にいるサル(広鼻猿)の多くでは手の母指対向性があまりよく発達していません。それに対して旧大陸のサル(狭鼻猿)の多くは、母指対向性がよく発達し、指先でつまむ能力にすぐれています。たとえばニホンザルは麦粒のような細かいものを人間顔負けの器用さでせっせとつまんで食べます。その点、類人猿の方がかえって不器用です。母指対向性はあることはあるのですが、手の親指以外の部分がかなり長くなっているため、その能力をうまく生かしきれないからです。その点を類人猿は、知能でカバーしています。 問:次のうち最も指先の器用なものはどれか。 

1クモザル   2ニホンザル   3類人猿   4新大陸にいるサル 

③ 言葉は時代と共に変わる。今の若い女性の中には平気で男言葉を話す人も多い。男性が語尾に「よね」をつけて話したり、女言葉に近づいてもいる。男女の言葉の差は昔に比べれば格段に少なくなっている。今の時代の男女の生き方を象徴しているのでもあるだろう。そんな中で「男言葉」「女言葉」を守ろうというのではない。時代の流れに任せてもなお自然に残る言葉は残るのではないかと思うのだ。口に出す時ちょっとした抵抗感があるかないかという形で。その実感を大切にしたい。それが日本語の中の文化であり味わいであるかもしれないと思うから。 問: この文章で、筆者はどのようなことを言おうとしていると考え   られるか。 

1  言葉の男女差は将来、残らないだろう。 

2  言葉の男女差は今後もなくなってほしくない。 

3  言葉の男女差は今日では、意識されていない。 

4  言葉の男女差はしだいに、大きくなっていくだろう。

 ④20代のヤング世代、30代のニューファミリー世代には「モノを買って所有する」ことより、「いかにうまく使いこなしていくか」に重きを置く人が増えている。 まず、一億総中流意識の中で、人々の生活が多様化しているということ。いろいろな趣味、遊びなどに幅広く手を出すほど、それに伴う「モノ」も増えている。現代では、何か新しいことを始めようとすると、そのための道具がまず必要になるのだ。 そして、増え続けるモノに反して、狭い住宅事情。モノを買っても、どこ置いていいかわからない。よりアクティブに生きるためにも、これ以上モノを増やすわけにはいかなくなってきている。 また、モノが氾濫することにより、モノの価値が下がっていることも見逃せない。 もはや、所有することがステイタスの時代は終わり、モノを持たないことが、スマートで賢い生き方になりつつあるといっていいだろう。 問:この文のタイトルである「変わった」とは何が変わったの 

1若い世代の所有することに対する意識 

2住宅事情 

3若い世代が自分の生活を中流と感じる意識 

4趣味や遊びの種類とそれに必要な道具 

⑤ 私たちの歴史認識はどうであろう。アテネの市民、ローマの皇帝や市民、平城京や平安京の天皇や貴族、長安の皇帝や貴族は当時人口の圧倒的多数を占めた農耕民を押し退けて、歴史の主役に座っている。この意味で、ドイツの哲学者0?シュペングラーのいうように「世界史は都市の歴史」なのである。人々は都市を注目してきた。人々は都市の動きに、世界の意味と自らの可能性とを知ろうとしたのである。都市の活動こそが、人々の生活を秩序づけてきたのである。 問:私たちの歴史認識とはどんな歴史認識か。 

1農民の活動を中心とした歴史認識。 

2貴族の活動を中心とした歴史認識。 

3都市の活動を中心とした歴史認識。 

4秩序づけのための活動を中心とした歴史認識。

 問題二:次の文章を読んで後の問いに答えなさい。(20%) 

学者はいう。「この地方に数年あるいは数十年ごとに津波の起こるのは既定の事実である。( ① )、これに備えることもせず、うかうかしているというのは、( ② )不用意千万なことである」。 

被災者側にいわせれば「それほど分かっていることなら、なぜ津波の前に間に合うように警告を与えてくれないのか」。

 これは、昭和八年に三千八人の死者を出した三陸地震津波の際、寺田寅彦が書いた随筆「津波と人間」の一節である。五十五年を経た今日も、状況はそれほど変わっていないのではないか。 災害は、自然界の法則に従って、忘れずに必ずやってくる。それが「忘れたころ」になるところに、人間界の弱みがある。 

東海地震の切迫が警告され、大規模地震対策特別措置法ができてから十年になる。 静岡県を中心とした指定地域では当初、住民の防災意識が盛り上がったが、最近では、「こないじゃないか」と、警戒心が薄れ、備蓄品の更新などを怠る傾向が出てきたことを防災関係者は心配している。この夏、伊豆半島東方沖で起きた記録的な群発地震で、ノイローゼ状態になったのはイヌやネコで、人間の方はそれほど気にしなかったそうだ。笑い話としてすませられるだろうか。

 自然は先を急いでいないだけで、危険が減ったわけではない。( ⑤ )、人間には、危険な情報は無視したいという心情がある。社会心理学では「正常化の偏見」というが、これが、警告や警報の軽視につながり、災害を大きくする要素になる。  

問1:( ① )( ② )( ⑤ )の中にはどんな言葉を入れたらよい   か。最も適当なものを1.2.3.4の中から一つ選びなさい。 

① 1 それだのに 2それだから 3 それでも 4 そればかりか 

② 1もともと   2さぞかし   3そもそも 4 むしろ 

③ 1ただし     2だから     3 すなわち 4 ところが 

問2: 三陸地震津波の時の、津波に対する学者と被災者はそれぞれ   どう言っているか。それぞれ1.2.3.4の中から一つ選びなさ   い。 

学者 

1  この地方にはめったに津波が起こらないが、備えはしておくべきだ。 

2  この地方に津波が起こることは予測できなかった。 

3  この地方に津波が起こりやすいことはみんなわかっているはずだ。 

4  この地方に津波が起こりやすいことが今回実証された。

 被災者 

1  避難できるように津波が起こる前に警告してほしい。

 2  津波が起こりやすいことを常に警告していてほしい。 

3  津波の直前になっても警告されても、どうしようもない。 

4  津波に対処するため、持っている情報は何でも与えてほしい。 

問3:文中の「それ」は何を指しているか。次の1.2.3.4の   中から、適当なものを一つ選びなさい。

1  災害の発生 

2自然界の法則 

3 津波の発生 

4 災害の警告 

問4:文中の「笑い話」とは何のことか。次の1.2.3.4の   中から、適当なものを一つ選びなさい。 

1  来ない地震におびえて、防災に夢中になったこと。

2  群発地震でノイローゼ状態になったのは人間ではなくイヌやネコ  だったこと。 

3 地震が心配でノイローゼになる人がいること。 

4  法律を作って地震対策を進めたが、10年たっても何も起きなかっ  たこと。 

問5: 文中の「正常化の偏見」とはどういうことか。次の1.2. 3. 4の中から、適当なものを一つ選びなさい。 

1  危険を知らされても、大丈夫だ、平常と変わりないと信じたがる気 持ち。 

2  常に危険だと言われ続けると、それが普通の状態になって、危険を  感じなくなってしまうこと。 

3  危険を警告されると、日常生活が乱れるので、そのようなことは知 りたくないと思うこと。 

4  自然界は危険に満ちていて、それが普通の状態なのだから、多少の 危険は当然だと思うこと。 

問6:現在の防災対策の状況はどうなっていると言っているか。次の 1. 2.3.4の中から、適当なものを一つ選びなさい。

1  防災意識が高まり、対策は順調に進んでいる。 

2  災害が予知できるようになり、対策がたてやすくなった。 

3  国の対策がひじょうに進んだので、かえって個人の警戒心がゆるん でしまった。 

4  災害が起こることはわかっているが、対策はなかなか進まない。 

問7: 筆者は災害に対し、我々にどうしろと言っているか。次の1.   2.3.4の中から、適当なものを一つ選びなさい。 

1  常に災害に対し備えを忘れるな。

2  災害に対しあまり神経質になるな。 

3  非惨な災害は早く忘れてしまったほうがいい。

4  自然界の法則に逆らおうとしてはいけない。

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