一、 文字と語彙
(一) 次の文の下線部の読み方をそれぞれのABCDから一つ選びなさい。
1. 今度の家は、近くに公園や川があって環境がいい。C
A かきょう B かんきゅう C かんきょう D きんきゅう
2. 冷蔵庫の奥から古い肉を出して鼻を近づけて嗅いでみた。
A かいで B ぬいで C ひさいで D またいで
3. 湖の水面を月が静かに照らしていた。B
A うなばら B みずうみ C いけ D いそ
4. 彼女は優しくユーモアがあって、欠点の少ない人物だと肯定的に評価されている。
A さびしく B はげしく C したしく D やさしく D
5. テニスの相手をしてくれるように弟に頼んでみたが、疲れているからと断られた。
A こまられた B とられた C あやまられた D ことわられた D
6. 首相は状況の変化を認めようとしなかった。B
A まとめよう B つとめよう C みとめよう D とどめよう
7. 自転車に乗っていた老人がバスと接触して倒れ、足の骨を折った。d
A せつぞく B ぜつしょく C せっそく D せっしょく
8. このカメラは軽くて操作が簡単だし、値段も手ごろなので、良く売れている。
A そうさ B そうさく C そうさつ D そさい A
9. 鏡に映った顔は左右が逆になる。 C
A きゃく B きょく C ぎゃく D ぎょく
10.山に囲まれたこの小さな村では、農業を手伝ってくれる若者を募集している。C
A つつまれた B はさまれた C かこまれた D つかまれた
(二) 次の文の下線部にあてる漢字をそれぞれのABCDから一つ選びなさい。
11.同一の字を重ねてもちいるものは、「日日」「年年」「代代」「続続」などと挙げられる。 B
A 持 B 用 C 使 D 揉
12.弟はバイオリンコンクールでさんいになったことがある。C
A 三番 B 三井 C 三位 D 三回
13.年に一度の祭りの日は、町ぜんたいが活気に満ちている。B
A 全身 B 全体 C 全力 D 全集
14.全国から送られたきふきんの有効な使い方を検討する。C
A 現金 B 募集金 C 寄付金 D 規賦金
15.兄は入社してから、ずっと人事課にぞくしている。D
A 対して B 面して C 適して D 属して
16.ひさしぶりにきゅうかがとれたので、一日中何もしないでのんびりした。
A 休養 B 休暇 C 休講 D 休憩 B
17.あの人はせいかくがよいとみんなに言われている。A
A 性格 B 精神 C 生活 D 制約
18.カラオケ大会の出場者はすべて歌い終わり、痕はしんさの結果を待つばかりだった。
A 審査 B 検査 C 審判 D 調査 A
19.夜遅く暗い道を一人で歩くのはおそろしいものです。A
A 恐ろしい B 忙しい C 逞しい D 懐かしい
20.近所に悪い批判がたつようなことはしないように気をつけよう。B
A 立つ B 経つ C 絶つ D 建つ
(三) 次の文の下線をつけた部分に入れたのに最も適当な言葉をそれぞれのABCDから一つ選びなさい。
21.その件に関しては、昨日の で一応解決しています。
A 期日 B 時点 C 時間 D 時期
22会議での彼の発言は、ちょっと ガはずれていた。
A イメージ B バランス C ポイント D ルール
23.この問題は、あせらず 考えてみよう。
A あっさり B じっくり C さっぱり D きっぱり
24.あの人は、いつも のよい、高そうなバックを持っている。
A タイプ B バターン C センス D アイデア
25.彼は、たいしたことではないことを、いつも 話す。c
A おおまかに B おおざっぱに C おおげさに D おおらかに
26.改札口では切符は お持ちください。B
A もともと B めいめい C あれこれ D つぎつぎ
27.私は父に買ってももらった本に をかけて大切にしている。
A カバー B スライド C カード D カーテン
28.古びた田舎のバスは な田園風景の中をゆっくりと走っていった。
A しなやか B おごそか C かすか D のどか
29.日本語で自分の気持ちがうまくいえないのが 。
A もどかしい B うるわしい C あわだたしい D まぎらわしい
30.私はオリンピックの選手に 水泳を始めた。
A めざして B もとめて C はりきって D まぎらわしい
二、 文法
31 健康診断の結果、太りすぎたと言われました。 運動を始めることにした。
A そこで B それでは C すると D それなら
32 仕事で疲れていた すぐに食事の支度に取り掛かった。
A くせに B からといって C ものの D ものを
33 道には迷うし、日は暮れるし、辺りには家一軒見えない。 しかたなくその日は野宿した。
A が B で C と D へ
34 田中さんはよく人の面倒を見る 世話を焼き過ぎるとも言えるが。
A そのかわり B しかも C もっとも D すなわち
35 やせたくて食事をとらなかった 病気になってしまった。
A どころか B ところ C つもり Dものの
36 今日はテストだから、気分が悪いからといって学校を休む 。
A わけだ B ものだ C わけではない D わけにはいかない
37 勉強 ずに、おぼえられたなあ。
A し B せ C する D すれ
38 他のことは別として、早く走ること 僕がクラスで一番だ。
A に対して B によって C にかけては D にとっては
39 よろしかったら車で 。
A お送りになります B お送りになりました
C お送りします D お送りしました
40 お招きいただきまして、ありがとうございます。喜んで 。
A 出席してさし上げます B 出席なさいます
C 出席させていただきますD ご出席になります
41 こんな難しい問題、子供には分かる 。
A わけだ B ものだ C 得ない D まい
42 口に食べ物を入れたまま、しゃべる ではありません。
A もの B こと C わけ D はず
43 その話を聞いた人々は、みんな泣かずには 。
A しからなかった B ほかならなかった
C いられなかった D 得なかった
44 食べ なかった料理は、持って帰ります。
A 終わら B かね C すぎ D きれ
45 男のあなたでさえもちあげられないのだから、女の私には持ちあげ
A かねない B られないだろう C られるかもしれない D ないらしい
46 山田さんと野約束では、3時までに東京駅に 。
A 行くにきまっている B 行こうではないか
C 行こうとしている D 行くことになっている
47 電話帳で調べた そういう名前の会社はなかった。
A ところ B だけに C からに D ばかりでは
48 この話は、今始めてあなただけにしたんだから、あなたが言わなければ、他の人は 。
A しりっこない B 知るしかない C 知るほかはない D 知らざるをえない
49 計画が決まり次第 。
A 実行すまい B 実行しつつある C 実行しよう D 実行できないだろう
50 私は3年前に胃を手術したのをきっかけに、健康に 。
A不安がっている B自信たっぷりだ C困ることがない D注意するようになった
三、 読解
次の文章ⅠⅡⅢを読んで後の問に答えなさい。ABCDから最も適当なものを一つ選びなさい
店おろし
ある日、女性センターの知人から「実は、店卸しがあって、人手が足りないので山田さんは行ってくれないか」という電話が入った。その頃は、わたしも働きに出てみたいなと思っていたので、軽い気持ちで引き受けた。
たった一日、しかも四時間だけの仕事だが間近に迫ってくると、私に出来るだろうかという不安だけが増してきた。(1)この十年間、家庭の中で家事と三人の子の育児だけに専念してきた私である。
店卸しの当日がやってきた。私のような主婦がたくさんいて、ちょっと安心した。(2)店長が点呼をとり、説明が始まった。
「品物の種類別を数えて、この表に記入してください」数を数えるだけなら簡単だホッとした(3)のもつかの間、次の店長の言葉でまた不安になってきた。
「正確でも遅くては困ります。それと、あとでサンプル検査をして、数え間違いがニカ所以上あった人は、全部やり直してもらいます。」
正確に素早いという課題を与えられて、とにかく店卸しが始まった。速く数えなくちゃとか、間違えたらどうしようと思うばっかりでうまく手が動かない。(4)やっと数え終わると今度は、サンプル検査だ。
無事サンプル検査が終わると、今度は賞味期間の確認だ。こちらの方は、日付を見て古いものを出せばよいので気が楽だった。(5)
一時近くになり、「本日は大変ご苦労様でした。お金を支払いますのでレジの所に集まってください。」
という放送が入った時は、ホッとした。
十年ぶりに、自分で働いて得た三千四百円というお金。なんだかもったいなくて使えず。しばらく袋に入れたまましまっておいた。(6)
51 (1)に入れるものを次から選びなさい
A 思えば B 思うと C しかし D しかも
52傍線(2)のところに「ちょっと安心した」とあるが、それはなぜだろうか
A たった一日、しかも四時間だけの仕事だから
B この十年間専業主婦として家事や育児をしてきたから
C 店長さんが親切な人で、詳しい説明をしてくれたから
D 私と同じような主婦がたくさんいるから
53傍線(3)のところに「ホッとした」とあるが、それはどういうわけか、次から適当なものを選びなさい。
A 数え間違いがニッカ所あればやり直させられるから
B 正確に素早いという課題を与えられるから
C サンプルの検査をするだけでけっこうだから
D 数を数えるというたやすい仕事だと思い込んでだのだから
54傍線(4)のところに「うまく手が動かない」とあるが、それはなぜか、次からその原因を選びなさい。
A ちょっと数え間違ったり、数えるスピードが速くならなかったりすることを心配していたから
B 速く数えなければ鳴らないと思っているから
C 品物の種類がずいぶん多いから
D 生まれつき人より手が不器用だから
55傍線(5)のところに「気が楽だった」とあるが、そのわけを次から選びなさい
A 無事にサンプルの検査をすませたから
B 食品袋に印刷されてある賞味期間を確認するだけなのだから
C 日付を見て古いものをだせとたのまれたから
D レジのところで、報酬としてのお金をもらえるから
56傍線(6)のところに「しばらく袋に入れたまましまっておいた」とあるが、作者どんな気持ちが表されているか、次から選びなさい。
A自分の労働の所得だから、まして十年ぶりなのだから、使うのは惜しという気持ち
B四時間の苦労の甲斐もあって、三千四百円というお金をもうけたのだから、家族の
人たちに見せるため
C主婦でありながら、パートで小遣いを儲けられるので、少しずつ切り詰めて使うつもりだから
D貯金するつもりだから
文章Ⅱ
一飛び
ある船が世界を一周して、国へ帰る途中であった。ある静かな天気のいい日に、船中の人はこぞって甲板へ出ていた。その人々の間を一匹の大ざるが飛び回って、みんなを興がらせていた。このさるは変な格好をしたり、おかしな顔つきをしたり、人のまねをしたりしていたが、みんながおもしろがる(①)のをしっているらしく、そのためいっそう調子に乗っている様子だった。
やがて、さるは船長のむすこで十二になる少年のそばへ飛んで行ったかと思うと(②)その帽子を引ったくり、自分の頭にかぶって、すばやくマストの上に登った。みんなは(③)笑った。少年は帽子をなしにされて、笑ったものが腹を立てたものか、自分でもわからなかった。
こうしてさると少年は(④)うちに、一番てっぺん登りつめた。一番てっぺんで、さるは体をいっぱい伸ばして、うしろ足で網につかまりながら、最後の帆げたの端に帽子をかけ、自分のマストの突先に登って、そこで変な身ぶりをしながら歯を出して笑うの(⑤)であった。
けれども少年は夢中になってしまった。彼はマストを放して、帆げた伝いに歩き出した。甲板の上ではみんなが、さると船長の息子のしぐさを見て笑っていたが、少年が網を放して、両手をふりながら帆げたを歩き出した時、一同は恐怖のあまりなりをひそめた。
もし一歩でも足を踏み外せば、かれは甲板に落ちて(⑥)になるにちがいない。例え足を踏み外さないにしても、帆げたの端まで歩いて行ったあと、帽子を取ってから向き直って、マストまで引き返すのはむずかしかった。一同は無言(⑦)のまま少年を眺めて、どうなることかと(⑧)していた。
57傍線(①)のところに「おもしろがる」という表現があるが、何を「おもしろがる」のか、次から適当なものを選びなさい。
A 世界を一回りしたのをおもしろがる
B 船の人々は気持ちよさそうに話し合った内容をおもしろがる
C さるのおかしな仕様をおもしろがる
D 船長の十二歳になる息子のことをおもしろがる。
58(②)のところに、入れるものを次から選びなさい。
A いきなり B やがて C のんびり D ようやく
59傍線(③)のところに、入れるべきものを次から選びなさい
A はっと B むっと C ぐっと D どっと
60(④)のところ、入れるべきものを次から選びなさい
A みるまに B ぐるぐる C みるみる D きらきら
61傍線(⑤)のところに「笑う」とあるが、それは誰が笑うのか、次から選びなさい
A 船長の息子 B さる C 甲板に居合わせた人 D 船長
62(⑥)のところに、入れるべき言葉を一つ選びなさい
A こなごな B がっかり C しっかり D のろのろ
63傍線(⑦)の正しい発音を下から選びなさい
A むげん B むごん C むくち D もげん
64(⑧)のところに入れる言葉を下から選びなさい
A いらいら B いろいろ C ひらひら D はらはら
文章Ⅲ
ある女性編集者から聞いた話ですが、朝の通勤電車で、たまたま彼女のまえの席があいたので坐ろうとしたところ、横から「00ちゃん、席があいたわよ」の声がかかり、幼稚園の制服姿の子供がサッと現れてその席に坐って、あまりの早業に腹がたつというより驚くだけだった(①)そうです。
電車の中は、子供が公共の場所に出る数少ない場所(②)、親が普段、しつけにどう配慮しているかが目に付きやすいのですが、よく指摘されたように、欧米と日本では大きな違いが(③)。日本では、「子供は小さいから、立たせて可愛そうだ」という考えが根強く、親は立っていても、子供を優先的に(④)いる光景をよく見かけます。
そのため、電車に乗るときも、空いている席を目指して、われ先にと乗り込む子供が少なくありません。オーストラリアの日本人学校で数年間教えた先生が語っていたことですが、日本に帰国した当初、小学生の遠足で、車中の席を生徒たちが奪い合いをしている光景が異様にみえてしかたなかった、といいます。
オーストラリアに限らず、欧米では(⑤)すいた車内でないかぎり、バスや電車の中で健康な子供が坐っている光景は、まず見られません。だいぶ古い話になりますが、二○年まえに渡欧したときに、スウェーデン王室の子供でも、バスの車内では立たされていると聞いて、その徹底したやり方に感心させられたものです。
65傍線(①)のところに「驚くだけだった」とあるが、それはなぜだろうか
A 朝の通勤電車の中で、幼稚園服の着た小さい子が乗り込んだから
B ふいにそばから可愛い子供の声が聞こえてきたから
C 自分に手前に空いている席に腰をおろすところへ、子供がすばやく飛んできてその席をふさいだから
D その空いた席に坐った子供は幼稚園の制服姿であったから
66(②)に入れるものを次から選びなさい
A だけに B ばかりに C だけで D ばかりでなく
67(③)に入れるものを次から選びなさい
A 見えます B 見ます C 見かけます D 見られます
68(④)に入れるものを次から選びなさい
A 坐って B 坐らせて C 坐れて D 坐られて
69(⑤)に入れるものを次から選びなさい
A 全く B おそらく C たとえ D よほど
70傍線(⑥)のところに「感心させられたものです」と書いてあるが、それは誰のことを指しているか、次から選びなさい
A スウェーデンの王室の子供たち B 女性編集者 C 幼稚園の子供 D 筆者